星降る海辺で寝てみたい

大好きなことや物について。

私と二丁魁さんの出会い

TIFの動画見るの好き。

会場に行ったことないけど、YOUTUBEにあがったアイドルグループを無作為にダラーっと見ちゃう。

そこに集うのは「アイドル好きオタク」だから新規を獲得しようとどのグループも一押しソングで勝負する。

みんな同じ会場でパフォーマンスするからのグループの熱量とか、ファンの雰囲気とか比較できるし、去年も出てるグループだと1年前と比較するのも面白い。

なんつーか、アイドルたちの1年間の発表会的な?そんな感じ。私にとってTIFは。

今年はね、でんぱ組の妹分とかいうMeMeTOKYOさん。

「ああ、アイドルは職業じゃなくてファッションなんだ」って思ったの。

なんていうか気取らないかんじ?ああこれからはこういうのが流行るのかなーって、食いつぶされたでんでんぱっしょん聞きながら思ったの。

もう私が好きなアイドルっていなくなっちゃうのかな、胸がギュッと苦しくなっちゃうようなそんなアイドル。

 

そしたらさ、「これがアイドルだー!」の一声にハッとした。

『二丁目の魁カミングアウト』さんのステージ。

とにかく一生懸命で、そしてファンみんなが楽しんでいて、なんだかめちゃくちゃ気になった。よくよく調べたら色々あって1日目は出演キャンセルらしく、それもあったのかな?とにかく気持ちがビシビシ伝わってくるというか、久しぶりに衝撃を受けたというか。

そう、これが私の好きなアイドル像。ちゃんといた。きっとそう。

ライブに行こう。調べると無料ライブやってるらしい、4日後か、行けるよし行こう。2秒で決断する。こんな時の私の無駄な行動力に呆れつつ拍手を送ってしまう。

朝やってるライブに行くことにした。なぜならファンあんまり集まらなそうだから。だって朝7時半よ、私歌とかコールとか全然覚えてないし、フリコピとかもってのほかだし、そんな私でもうまく溶け込みたいからと思い、あえて早朝の新宿2丁目に足を踏み入れることにした。

始発で行っても着くのは6時半。AISOTOPEとやらを探す。

案の定道に迷う。歩いてる途中でこれが2丁目か、って光景も何度か目にして、「ああごめんなさい、私はいま道に迷っているんです本当にごめんなさい」って思う。知らない世界に足を踏み入れたようで新鮮で面白い。

めちゃくちゃ遠回りしてようやく着く。もう30人くらい並んでいた。女の子ばっかり。若い子ばっかり。こんな私で大丈夫かって不安になる。

さらに追い打ちをかけたのは雨。私、「雨が降ると嫌なことが起きる」ってジンクスがあって。今日来たの間違いだったのかなってさらに不安になる。

 

ほぼ定刻通りに会場が開き、ほぼ定刻通りに開演した。

ライブの感想はね、すごくすごく楽しかった。「私背が高いのでこっち(自分の前)で見ます?」って言ってるひとがいて、なにその思いやりって思った。そんな現場はじめて。ファン同士は敵じゃない仲間だった。そう本当に「おなカマ」だった。あとはねフリを覚えねば、って思った。カエルの歌で棒立ちほんとごめんなさい知らなくて。次は覚えます。ほかにもいろいろあるのだけれど今日書きたいのはそこじゃないので割愛。またこんど。

 

特典会。私は今までこれがめちゃくちゃ苦手でほぼほぼ参加したことがなかった。

毎回「かわいくもないこんな私があなた様のライブに来てしまい申し訳ございません。自慢できるようなおたくじゃなくて申し訳ございません。ほらこんなに私不細工です、すみません」って気分になるんです。落ち込むんです。

でもなんでかわからないけど、二丁魁さんたちには会って私が惹かれた理由を伝えたかった。こんな気持ち初めてだった。

不思議とあまりそわそわしない。周りのみんなの話に聞き耳立てながら私の番をまつ。後ろに並んでた古参ぽい人の方が私よりずっと緊張してる。ノート読んで予行練習してる可愛い。数十分待って私の番になった。

カーテンが開く。にっこり笑って迎えてくれた。ありがとう。不思議と自分に劣等感を持たず顔を見てお話しできる。

真っ先に言う。「TIFで好きになりました。」うまく聞こえてなかったみたいでペイちゃんに「なになに?」って聞かれる。

「TIFで好きになったの!」なんかちょっとかわいく言えた。やった。

ああ私もうすこし準備して色々話せるようにしとけばよかった。

喜んでくれるかと思って買ったゲイビデオ(ライブビデオです)を見せたんだけど、なんだかそれよりも私が来てくれたことを喜んでくれたように感じた。

ミキちゃんが「あなたきっと好きになるわよ」「きっとはまるわよ」って何度も言ってた。ねえミキちゃん、わたし、ミキちゃんの言葉、信じてついていってもいいかな?

名前なんて言うの?

「・・・、・・・です。」

最後の最後にぺいちゃんは私の名前を聞いてくれた。

名前聞いてくれてありがとう。こんなこと初めてでめちゃくちゃうれしかった。ねえぺいちゃん、私もいつかあなたたちの大切なファンの一人になれるかな?おなカマになれるかな?

 

数時間前まで画面越しでしか見られなかった人がこんなに近くにいるなんて…

みんなめっちゃ可愛かった…

そういえばフリーゲイマガジン誰からもらったんだ?ミキちゃん?えーミキちゃん?!貰ったときちゃんとありがとう言ったかな私…

 

余韻に浸りながらフラフラ帰ったらまた道に迷った。

ようやく着いた新宿駅の駅の近くのウェンディーズで朝ごはん食べようとしたのだけど胸がいっぱいで何も考えられず、とりあえずオレンジジュースだけ頼む。

 

朝の新宿駅の雑踏をオレンジのさわやかな味で飲み干す。

雨はいつの間にかやんでいた。