思い出はいつもキレイだけどそれだけじゃおなかがすくわ
私が一番初めに大好きになったアーティスト
JUDY AND MARYのYUKIちゃん。
たくさんのひとに出会ったけど、YUKIちゃんほど衝撃的な出会い方をしたのはきっと後にも先にもいないんじゃないかな。
ミュージックステーションで、おっきなクマのぬいぐるみを抱えて、真っ赤なワンピース着て出てきたね。あの衝撃、もう絶対忘れない。私がおばあちゃんになっても忘れない。
YUKIちゃんにしかできないポップなかわいさ。
YUKIちゃんの進む道は誰も邪魔できない。
クラスではモー娘。とか嵐とかの話ばっかで、みんなの話には全然ついていけなかったけど、でも私はずっとYUKIちゃんだった。それでよかった。
歌も歌い方も、容姿も考え方も全部全部大好きだった。
エレキギターがキューンて言うみたいな耳に突き刺さる歌声。
「わたし」じゃなくって「あたし」って歌うところドキドキしたっけ。
挑発的なツリ目のメイク、大人になったら私もやりたかった。
ラジオで言ってた「カーディガン」のイントネーションがかわいくってまねした言った。(実は今でもまねして言ってる)
長い髪の毛と切りそろえた前髪はさ、今の時代でも一番かっこいいしかわいいと思っているよ。
中学校の部活のめっちゃ嫌いな先輩がジュディマリ好きって聞いて、あの人と同じCDもってて同じ歌を聴いてたこと、ほんとショックだったな。
中古ビデオのMV集買って、でもお母さんに買ったこと言えなくて、いないときにこっそり見てたっけ。
ああ、色々出てくる。本当に好きだった。
今はもう全然追えていなくって「ああ、新曲出たんだ」とかほんとその程度。
アイドル界隈だと「他界」って言葉があって、それはつまり推しをやめて別のアイドルを好きになるってことで、たぶんそれでいったら私はすでにYUKIちゃんは「他界」に入っているのかもしれない。
でもね私は全然そうは思っていなくって。
私を形作ってくれたのはYUKIちゃん。
私の「かわいい」の原点はYUKIちゃん。
もし誰かに変身できるのなら今だってYUKIちゃん。
今はさ、あまり聞かなくなっちゃったけど、でも今でも大好きだよ。
私を形作ってくれてありがとう。あの時あなたの歌を聞いて、あなたを見ていたから今の私がいます。これからも頑張ってね。一度推した推しは、追えなくなっても最後まで大好きなままよ。
「思い出はいつもキレイだけどそれだけじゃおなかがすくわ」